| Web連載 ローズオニール物語 第20話 |
| カドルキューピーの誕生 |
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ローズオニールとカドルキューピーとスクートルズ |
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1925年、もうひとつの新しいキューピーが、ここカラバスで誕生しました。「カドルキューピー」です。布でつくられたソフトなキューピーはビスクのように割れず、子供たちがだっこしたりおんぶしたりできるようにと、ローズが考えだした新しいタイブのキューピー人形でした。ローズがこのカドルキューピーにこめたおもいは。1932年の広告文からも、わたしたちに伝わってきます。 |
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背中でおんぶできるのは
このお人形だけ
あなたがいままでにみたことのない
かるくて素敵なお人形
ローズオ二-ルのあたらしくソフトなキューピー
人形というよりは
ほんとうの小さないきもの妖精
楽しくってしあわせでふにゃふにゃしてる
メッセージは笑うことそして愛すること
抱ききれない世界の心を抱くために
若いハートにはよろこびを
老いたハートにはしなやかさを
あなたに笑いを届けるためにやってきた
今までこんなお人形はなかった |
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だっこできるキューピーの出現にこどもたらは大喜び。スクートルズにつづき、カドルキューピーもシャーリーテンブルといっしょにブロマイドに登場しています。 |
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すでにローズは50歳代になっていました。しかしローズの創作エネルギーは、衰えることはありませんでした。あふれんばかりの才能と愛が次々と新しい創作物を生み出していきました。1925年から始まったキューピーヴィレシリーズは、毎月毎月夢いっぱいの冒険ドラマをくり広げ、子供たちのこころをワクワクさせました。1928年には「キューピーたちと逃げ出したあかちゃん」という本が出版されています。また、1936年には、スクートルズをテーマにしたカラーブックが出版され、その中で、ローズオニールは、キャラクターが円で構成されることを証明しています。現代では、キャラクターが円で構成されることを多<の研究家が解説していますが、ローズは、約80年も前にそれを分析していたことに驚かされます。 |
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| ローズオニールのショップ オープン |
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1929年、ローズは妹のカリスタとともに、マジソンアベニューに、キューピーショップをオープンさせました。ここでは、生まれたてのカドルキューピーをはじめ、さまざまなキューピーグッズやキューピーブックが販売されていました。「なんて楽しいお店なんで
しょう。私の妹のカリスタや親しい素敵な友人、そして時にはわたしが、ここにきて夕方お店をあけるの」とローズは話しています。ローズのお店は、このマジソンアベニューのお店が初めてではないかといわれています。1918年頃、ワシントンアベニューのローズのスタジオのそばにもお店があったといわれていますが、残念ながら詳しい資料は見つかっていません。どんなショッブだったのでしょうか。タイムスリッブして出かけたいものですね。
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