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ローズオニール物語
 
 
Web連載 ローズオニール物語 第19話
キューピーヴィレ誕生
 
The Ladies HOME JURNAL 1925 April キューピー
 

さて、ここでこの時代のキューピーたちに目を向けてみましょう。1925年レディースホームジャーナル4月号に歴史的なテーマパーク、キューピーランドが登場しました。ローズオニールは、この町を「キューピーヴィレ」と名づけました。キューラッパを吹くキューピーピーヴィレの住人は、もちろんキューピーたちです。物語は、この町のはじめてのお客様、スクートルズちゃんの登場で巻き起こる事件?を中心に進んでいきます。今までの登場人物に加え、ゴブリンなども登場し、さらににぎやかに展開します。そして、歴史的な注目点は、このキューピーヴィレの構想は、まさに現代のテーマパークの基礎をつくり上げた点です。テーマパークの中心であるお城。ゲートから続くショッピング街。不思議なのりもの。そして最大の呼び物、パレード。キューピーヴィレが誌上に登場したのは、1955年にアメリカのアナハイムに建設されたディズニーランドより30年も前のことです。

 

《昔々スクートルズという名前の赤ちゃんがいました。彼女はいつも冒険を探すために、 ちょこちょこと動きまわるところから、そう呼ばれていました。同じ理由から時々"The Baby Tourist"赤ちゃんの旅行者とも呼ばれておりました。》こんな書き出しではじまるスクートルズちゃんとキューピーたちのお話に、当時のアメリカの子供たちはどんなにか胸をときめかせたことでしょう。

スクートルズの活躍

 

この物語にデビューしたスクートルズは、まずドイツで3サイズのビスク人形に作られました。ビスクのキューピー人形のように頭と脚は動かないものでしたが、足は広げたものでした。お話に登場するスクートルズは、くるくる柔らかな巻き毛の、キューピーのような顔立のおちゃめなヨチヨチ歩きの女の子でしたが、ドイツ製のビスク人形は、まるで男の子のような顔立ちをしていました。後に、「ローズははじめスクートルズを、男の子にするつもりだったのでは…」という説が飛び出すほどでした。アメリカでは、コンポジションのスクートルズが製造されました。1935年12月11日号のワシントンデイリーニュースには、「ローズオ二-ルの新しいキャラクター登場。」の記事が紹介されています。また、当時の天才子役シャーリーテンブルとスクートルズのブロマイドも登場しています。

 
スクートルズ スクートルズ
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